複数のアナリストは年初、今年の中国の海外旅行は「飛躍的」に成長すると予想した。オックスフォード・エコノミクスは、中国の2024年の海外旅行規模は2023年より倍増するが、19年を22％下回ると予想した。報告書は、コロナ前の水準に完全に戻るのは25年と予想。米サイトが伝えた。

　ブリティッシュ・エアウェイズとキャセイパシフィック航空は、この予想される回復のチャンスに焦点を絞り大きく前進している。中英両国間で日増しに拡大する高級レジャー体験の需要を満たすため、ブリティッシュ・エアウェイズは中国共通語を話せる客室乗務員を倍の100人にする。またキャセイパシフィック航空も中国大陸部から新たに100人の客室乗務員を迎える。同社は現在、25年までに大陸部の1500人の人材をシームレスに世界のスタッフに溶け込ませるという、より壮大な青写真を描くため基礎を固めている。同社のサービス責任者であるマンディ・ング氏は、「この措置はスタッフの多様性を高める。当社にとっては当然の一歩だ」と述べた。

　中国の観光業の力強い発展に伴い、両社の措置に説得力が備わっている。中国人客が最も好む目的地の小売及び宿泊業にも反応が見られる。グローバルチームにより多くの中国人と中国共通語を話す人材を採用する。これは運営面の向上であり中国観光市場の文化及びサービスの願いとも一致する。

　アナリストが予想するような24年になるならば、今年は中国の観光業が力強く回復する。抑えられていた需要と、消費者マインドの強化が、国内及び海外旅行の回復を促すからだ。ところがこれは単なる回復ではなく、一種のモデル転換だ。多くの観光客が変化しているからだ。異なる観光のトレンド、ショッピングの好み、ライフスタイル、消費の好みが彼らの需要を支えている。

　世界最大かつ消費額が最大の観光市場の回帰を十分に利用するため、世界の最も賢明な旅行会社、小売業者、ホテル、航空会社はこれらの変化を詳しく追う必要がある。

　｢中国網日本語版(チャイナネット)｣2024年1月25日