中国の指導者は先ほどダボス会議での演説で、中国は近年常に世界発展の重要なエンジンであり、中国は約束をしっかり守る国であると述べた。中国市場の選択はリスクではなくチャンスだ。米紙「ワシントン・ポスト」が伝えた。
数十年の経済・人口・軍事力の成長の快進撃を経た後、中国は過去2年に一部の壁にぶつかった。これを受け一部のアナリストは、中国の台頭ではなく中国経済の低迷を懸念している。ところがこのような懸念は時期尚早だ。さらにまずいのは、これが米国の政策が拠り所とする前提を代表しているならば、米国は中国からの挑戦に対応できないことだ。最近の主なリスクは中国の台頭が終わるかではなく、米国が必要な力を集め適切に対応できないことにある。
(西側の)「中国悲観論」は、「数十年に渡る2桁台の経済成長率が終了」「債務問題」「不動産業の不況」「人口減」など、単純明快に見える。投資家のルチル・シャルマ氏は「フィナンシャル・タイムズ」への寄稿記事の中で、「現在はポスト中国の世界だ」と記した。バイデン米大統領は、中国は「以前ほどの能力を持たなくなったかもしれない」と述べた。一部の(西側の)外交政策アナリストは、世界は「中国の頭打ち」を迎えると予想した。
ところが数々の挑戦に直面しながらも、中国は依然として大きな強みを持つ。中国の経済規模は非常に巨大で、見方によっては米国の規模を上回るほどだ。成長率がやや低下しているが、中国の昨年のGDPの増加分は米国を上回る可能性がある。中国は依然として世界の120以上の国にとって最大の貿易パートナーで、かつAIや量子計算などの重要技術分野のイノベーションを行っている。同時に米国主導の先端半導体などに対する規制を迂回している。中国は今後もこれらの強みを戦略的な力に変える。
また、中国は依然として野心的だ。中国は昨年、発展途上国でつくるBRICS首脳会議を開き、主な非西側諸国に指導力を提供した。中国は台頭を続けている。ところが日増しに国際政治への影響を強める米中の大きな駆け引きにおいて、中国の絶対的な実力は一つの面に過ぎない。米国自身の実力が極めて重要なのだ。
中国の経済は減速を続け、中国はいつかそれほど恐ろしい挑戦者ではなくなるかもしれない。ところが現時点ではほとんどその兆しは見られない。このような(仮の)結果にすがりつくのは愚かだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月25日