ドイツ連邦銀行(中央銀行)の専門家はこのほど、「ドイツと中国の経済・貿易関係は緊密で、対中デカップリングを無理やり行えばドイツ経済、特にドイツの産業に受け入れがたい深刻な影響が及ぶ」と表明した。
このドイツ連邦銀行の複数の専門家が記した文章は、次のように論じた。
ドイツの多くの工業企業は近年、中国での生産で巨額の売上と利益を手にすると同時に、対中輸出を重要な収益モデルとしている。そのため長期的に見ると、中国からの撤退はドイツ企業に多大な商業・経済コストをもたらす。ドイツ企業が中国という「主要販売市場」を失えば、多くのサプライチェーンは効率を犠牲にし再構築するしかない。
無理な対中デカップリングにより経済の不確実性が増し、ドイツ経済のその他の産業にも影響が及ぶ。金融業を例とすると、独中の実体経済が緊密につながっていることから、中国経済と緊密につながるドイツ本土の業界及び企業に対するドイツの銀行の残余リスクが比較的大きい。独中経済・貿易関係への破壊は最終的に、これらの企業の債務不履行の可能性を高め、ドイツの金融システムにリスクをもたらす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月31日