世界の多くの金融機関はこのほど、2024年の経済見通しを発表した。中国経済の安定と回復の基礎がさらに固まり、科学技術イノベーションや産業の変革などが内部の原動力を持続的に引き出すとの見方を示した。米国の一部のシンクタンク、専門家、学者も文章や報告書を発表し、中国側と理性的な意思疎通を保ち、食い違いを適切にコントロールし実務協力を促進し、両国の経済・貿易往来及び関係発展の促進に向け良好な環境を築くよう米国側に呼びかけた。

　米ブルッキングス研究所ジョン・ソーントン中国センターのライアン・ハース所長は米誌「フォーリン・アフェアーズ」への記事で、米国は中国を受け入れ、中国が国際システムにおいてより大きな力を発揮することを歓迎すべきとした。また米国側の「デカップリング及びチェーン寸断」を批判した。

　米誌「ザ・ディプロマット」（電子版）に掲載された、ジョージ・ワシントン大学国際政治学部の非常駐学者による記事「米中関係に強靭性を」は、「強靭性に富む米中二国間関係の構築は極めて必要だ」と強調した。「強靭性のある二国間関係は、双方がより多くの選択肢、関係、メカニズムを提供する必要がある。米中はより持続可能な協力メカニズムを模索するべきだ。これらのメカニズムには国際問題、地域の危機、国際機関の改革などが含まれる」

　米スティムソン・センターは報告書の中で、米国に現在必要なのは他国との付き合い方の見直しだとした。「中国との協力は米国の長期的な利益により合致する。また気候変動、貧困、疾病、その他の世界的な挑戦に対応するための地ならしになる」

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年2月8日