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中国、金融分野の高度開放推進に力

中国網日本語版  |  2024-02-16

中国、金融分野の高度開放推進に力。

タグ:金融 開放

発信時間:2024-02-16 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国で金融分野の高度開放が進むにつれ、人民元建て債券市場は外国人投資家にとってますます魅力あるものとなり、元建て資産の投資価値とリスクヘッジ価値は年々高まっている。統計によると、2023年9月以降、元建て債券市場は4カ月連続での純資金流入となり、外国人投資家が保有する国内債券の規模は5千億元近く増加した。

 金融分野の対外開放を推進することは、中国が国門を開き建設する上で必然的な選択となる。中国は対外開放という国家の基本方針を堅持し、相互利益の開放戦略を断固遂行し、中国の新たな発展により世界に新たな機会を提供し続けている。

 中国は近年、一連の対外開放拡大に向けた施策を発表しており、中でも外資系金融機関の設立制限の緩和や中国での業務範囲の拡大などが世界から注目を集めている。

 論語に「言必ず信、行必ず果(約束は必ず守り、行う以上は最後までやり遂げる)」という言葉がある。現在、中国では銀行や保険会社の外資出資比率の制限が撤廃されたことで、外資は株式を100%保有して完全に支配することができるようになった。「外商投資参入特別管理措置目録(外資参入ネガティブリスト)」の金融業界に関する制限も完全に撤廃された。2023年12月末時点で中国国内には外資系銀行(現地法人銀行)が41行、外国銀行および香港、マカオ、台湾の銀行の支店が116店、駐在員事務所が132カ所あり、中国の金融業の発展にとって重要な力となっている。

 開放と統合は相互利益をもたらした。継続的な対外開放は、中国金融市場をより強化しただけでなく、世界経済の安定にも大いに貢献した。現在、中国の銀行資産は世界ランキングで第1位、保険市場規模は第2位、債券市場も第2位、外貨準備高は19年連続で第1位となっている。さらに重要なのは、過去20年間で中国は複雑な外部環境という厳しい試練に直面しながらも、経済のグローバル化を推進し、世界経済と金融の安定を維持するために、責任ある実践的な行動をとってきたことであり、世界の主要国のうち唯一、金融危機を経験していない経済大国であることだ。

 当面、金融強国の建設を加速させ、金融の質の高い発展を促進するという目標を達成するために、引き続き高水準の金融開放を推進する必要がある。

 そのためには、高水準での制度開放を着実に拡大し、より多くの外国金融機関や長期的な資金の投入・事業成長を歓迎すべきだ。国境を越えた貿易・投資の高水準開放の試行を着実に拡大し、多国籍企業の人民元・外貨一体化プール業務の試行を整備するほか、 外国投資家の国内証券と先物投資ファンドの運用ルールを統一して、国内外の金融市場の相互接続を促進し、企業のニーズを汲み取らなくてはならない。

 高水準の金融開放を推進するため、人民元の国際化を着実かつ慎重に進める必要がある。人民元の国際化は時代の趨勢であり、目指す方向でもある。統計によると、モノの貿易における国境を越えた人民元の受払いの割合は、昨年時点で25%に上昇し、ここ数年で最高水準に達した。このため、クロスボーダー人民元関連の政策やインフラを一段と改善し、オフショア人民元市場の着実な発展を積極的に支援して、外国人投資家の人民元資産配分や保有ニーズをより適切に満たす必要が出てきた。

 高水準の金融開放を推進するには、リスクの予防や管理水準の向上も必要だ。一方で、外国為替市場における「マクロプルーデンス+ミクロ管理」の二元管理を強化し、国境を越えた資本の流れの監視と早期警戒対応メカニズムを改善して、外国為替市場の監視を強化し、異常事態を迅速に発見・対処しなければならない。もう一方で、金融業界のデータの安全性を確保し、国境を越えたデータの流れをより安全で便利にするためのルールをさらに明確化する必要もある。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年2月16日



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