人工知能、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、モノのインターネットなどの先進科学技術に後押しされ、デジタル経済の革新的発展は急速に成長している。今年の政府活動報告は、デジタル経済の革新的発展を深く推し進め、デジタル経済の質の高い発展の支援策を制定し、デジタル産業化と産業デジタル化を積極的に推し進め、デジタル技術と実体経済の深い融合を促し、データ基本制度を整備し、データの開発・開放・流通利用を大々的に推し進めることを明確にした。これに、全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)に出席している代表委員は関心を寄せ、熱く議論した。
第14期全国政協委員で天津市工商業聯合会副主席の江浩然氏は今年、「公共データ資源の開発利用の加速化」を提案した。江浩然氏は以下のように述べた。デジタル経済はデータの重要な部分であり、巨大な社会価値、経済価値、ビジネスチャンスを秘めている。
近年、中国の公共データ資源の開発利用は著しく進展したが、公共データの質の向上、開発度合いの向上、応用シーンの充実化といった問題もまだ存在するという。
これに関して、江浩然氏は以下の3つを提案した。1つ目は、サプライサイドを強化し、公共データの質を向上させ、公共データの収集・保存・加工を規範化し、公共データの質と効果を増大させる。2つ目は、流通サイドを強化し、公共データの安全を保障し、データの暗号化やデジタル身分証などの手段を利用し、流通サイドを技術面で保障する。3つ目は、応用サイドを強化し、公共データの開発利用シーンを開拓し、公共データによる利益を社会にあまねくもたらし、庶民がデジタル経済がもたらす安全性と利便性を享受できるようにする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月8日