中国国家統計局がこのほど発表した統計によると、今年1-2月は成長の新たな原動力と優位性が持続的に育成、強化されたことでハイテク、高効率、ハイクオリティの特長を有する業界が発展し、スマート化、グリーン化された製品が比較的速い成長を遂げた。これは、新たな質の生産力の育成と強化が実践において加速され、ハイクオリティな発展に強い推進力と支持力をもたらしたことを示している。
今年1-2月の一定規模以上ハイテク製造業の付加価値は前年同期比7.5%増となり、伸び率が昨年12月に比べ1.1ポイント上昇した。また、成長の新たな原動力となる分野への投資も比較的高い伸びを保っている。中国が進める産業のモデル転換と高度化は大きな効果をあげ、経済構造の最適化とイノベーションの活性化は収穫期と安定発展期に入った。
今年の「政府活動報告」では、コネクテッド・ビークルの新エネルギー自動車など先端産業の優位性を拡大する方針が強調された。現在、中国の新エネルギー車の生産と販売が世界に占める割合は60%を超えている。新エネルギー車に代表される優位性を持つ産業は、技術革命と産業変革のチャンスを積極的につかみ、技術イノベーションを強化しながら国際協力を深化し続け、発展の優位性を持続的に強化、拡大している。
新たな質の生産力はイノベーションを特長として、優れた質を重視する先進的な生産力を指す。業種別に見ると、今年1-2月の半導体機器専用設備製造業の付加価値は41.2%増、集積回路製造業の付加価値は21.6%増だった。このように急成長する業種はいずれもハイテク、高性能、高品質の特長を有してハイエンド化、スマート化、グリーン化を代表しており、まさに新しい質の生産力を育成する重要な分野となっている。
新たな質の生産力には成長の新たな原動力が必要だ。ハイクオリティな発展の重点を探し、生産力の改良と高度化を進めれば、国民経済の好循環が促進され、経済の回復と上向きの流れが強固になる。イノベーションの主導的作用を十分に発揮させ、科学技術イノベーションによる産業イノベーションの推進、新型産業化の加速、全要素生産性の向上によって、成長の新たな原動力と優位性を継続的に生み出さなければならない。
新産業には成長の新たな原動力が必要だ。新興産業と未来産業は大国の競争における重要な陣地として、新興産業の先進的な優位性を強化、拡大することで高い技術水準、大きなブランド影響力、強い国際競争力を有する「中国製造」の名刺を作るだけでなく、量子技術や生命科学など未来産業の新サーキット開拓を加速し、未来産業の高みを築かなければならない。一方、従来の産業は軽視、放棄せず、モデル転換と高度化を通じて新たな質の生産力を生み出し、競争の新たな優位性を再構築する必要がある。
新消費にも成長の新たな原動力が必要だ。新型消費が急成長する中、デジタル基盤の強化と消費環境の最適化を続け、スマートホーム、娯楽・観光、スポーツイベント、国産「潮品(流行品)」といった新たな消費の成長ポイントを積極的に育成すれば、デジタル消費の拡大とグリーン消費の普及につながる。同時に、買い替えを効果的に促進してコネクテッド・ビークルの新エネルギー車や電子製品など従来型消費の安定と拡大を図り、消費の成長に新たな原動力を提供しなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月4日