現在の世界を見ると、グリーンな生産能力は過剰しておらず、不足が深刻だ。国際エネルギー機関の試算によると、世界の新エネ車の需要は2030年に4500万台にのぼり、22年の4倍以上になる。世界の太陽光発電新規設備容量の需要は22年の約4倍の820GW。現在の生産能力は市場の需要を満たすには程遠く、特に多くの発展途上国で新エネ製品の潜在的な需要が大きい。
中国はグリーン製品の重要生産国であり、その生産活動を続けることは市場経済の法則に合っている。独ローランド・ベルガーの重役であるDenis Depoux氏は、「世界は今後5年で大量の再生可能エネルギーの生産能力を増やすことで、パリ協定の気候変動への対応の約束と足並みを揃える必要がある」と指摘した。中国は国内の需要を満たし「ダブル炭素」の目標達成を促すだけでなく、世界的な気候変動への対応やグリーンな発展の実現に積極的に貢献しなければならない。保護主義により新エネ産業を縛ろうとすれば、それは各国の気候変動に対応する能力を落とすことに他ならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月11日