国際通貨基金(IMF)は、米国の巨額の財政赤字がインフレを煽り、かつ世界経済に「重大なリスク」をもたらしていると警告した。英紙「フィナンシャル・タイムズ」(電子版)が17日、伝えた。
IMFはその根拠とする「財政モニター」の中で、米国の来年の財政赤字の対GDP(国内総生産)比が7.1%になると予想した。これはその他の先進エコノミーの平均水準(2%)の3倍以上だ。
IMFは、米国などの国は「支出と収入の間の根本的な不均衡を解消するため、政策の措置を講じる必要がある」と指摘した。
IMFは、米国の大規模な支出が「世界経済に深刻な影響を及ぼし、その他のエコノミーの基準財政予測の重大なリスクを形成する」可能性があると表明した。
経済学者と投資家が、2025年は米国の財政政策にとって重大な一年になるとの懸念を強める中、この評価結果が発表された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月22日