20日付米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」はニューヨークのウォール街の現状について、「ウォール街はウォール街に見放された」と伝えた。米国で最大の銀行であるJPモルガン・チェースはウォール街45番の支店を閉鎖し、ウォール街との150年以上に及ぶ実体の関係を終了した。
報道によると、かつてウォール街に入居していた多くの銀行と金融機関が撤退し、マンハッタンのミッドタウンもしくはその他に移転した。2001年9月11日に世界貿易センタービルで発生したテロ攻撃により多くの金融機関が移転した。新型コロナウイルスの感染拡大はその移転ペースを上げた。ブルームバーグによると、2019年末よりウォール街の約160社が本社をニューヨークから移転した。これらの企業はフロリダ州などの税金が少なく、気候が快適で、家賃が低い州に移転した。今やウォール街の多くの歴史的な建築物ががらんどうになり、外壁に「賃貸募集」を掲げている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月22日