証券会社の複数の専門家は最近の取材で、米国及び西側が喧伝している「中国のグリーン生産能力の過剰が世界市場に衝撃」について、この説は筋が通らないと述べた。
中泰証券の李迅雷チーフエコノミストは中国新聞社の取材で、「この説は成り立たない。新エネ車、リチウム電池、太陽光発電製品などの中国の質の高い生産能力の輸出が近年顕著に増加しているが、これは主に世界経済のスマートでグリーンな発展の流れを反映するものだ。その海外での需要は確かに存在する。中国の新エネ車が海外で良く売れているのは、その製品の強みで海外の消費理念のグリーンでスマートな転換を満たしたからだと述べた。
国際エネルギー機関はこのほど報告書の中で、今後10年で世界の電気自動車(EV)の需要が急増を続け、2024年の販売台数は1700万台にのぼり世界の自動車販売台数の5分の1以上を占めると予想した。EVの需要の激増は世界の自動車産業を再構築し、道路交通の石油消費量を大幅に減らす。
開源証券の任浪アナリストは、「中国は23年に世界最大の自動車輸出国になった。これは中国が整った自動車サプライチェーンを持ち、規模効果やマンパワーなどの面で強みを持つことが重要な原因だ。特に電動スマート化分野の技術力により、中国自動車産業は追い越しのチャンスを手にした」と述べた。
華安証券の姜肖偉アナリストは、「絶えず蓄積する技術イノベーションと産業チェーンの集約の強みにより、中国の新エネ車は価格面で競争力を持つ。中国が欧州に輸出するEVの価格は国内の販売価格の2−3倍だが、欧州地場メーカーの新エネ車と比べると価格力を持つ」と見ている。
新エネ車の他に、中国のリチウム電池も国際市場での販売が好調だ。長城証券の梅芸アナリストは、「中国は整った、業界をリードするリチウム電池産業チェーンを持つ。海外の新エネ車普及率が上がり、蓄エネの需要が急増するといった要因を受け、中国のリチウム電池製品の輸出が近年、大幅な増加を維持している」と述べた。