FP-98大型固定翼無人機が4月24日、海南海口甲子空港から離陸した。海南禄泰海洋生物科技有限公司の400キロ以上のバナメイエビの稚エビが第1期貨物として、3時間もたたないうちに目的地の珠海蓮洲空港に到着した。海南省は今回の飛行により、珠海着の無人機公共貨物輸送の海洋横断飛行を初めて実現した。
同社の雲永超総経理は、「無人機輸送により輸送時間を大幅に短縮し、稚魚の生存率を保証でき、コスト削減と効果拡大の効果を発揮できる。かつて水産物は陸上輸送と海運により広東省に運ばれていた。輸送時間は12、3時間と長く、損耗が大きかった」と述べた。
「無人機による海洋横断飛行は新たなモデルで、運輸サポートに新たな選択肢ができた」
これは新たな質の生産力を育成する海南省の実践であり、両エリアの農産物の輸送効率を大幅に上げ、物流コストを引き下げる。両エリアの低空経済発展に新たな活力を注ぐ。
情報によると、このFP-98は国内初の大型無人輸送機で、輸送、緊急空中投下、通信中継、特殊試験積載などのシーンで導入できる。都市間もしくは過疎地の物流効率を大幅に上げる。無人機は今回の海洋横断飛行で、北斗3号総合管理プラットフォームを搭載した。低空運行管理、総合管理・制御、飛行サービス、空域管理面の能力を利用し、高付加価値の農産物及び副業製品を海南から珠海に運ぶ。
中国で唯一の熱帯の島である海南では、毎年の飛行可能な日数が300日以上ある。その日数と空中遊覧活動時間は全国トップで、低空経済発展の環境に恵まれている。
海南は近年、現地に適したやり方で低空経済を発展させている。良好な制度体系とインフラ、優れた飛行環境を利用し、低空業態が持続的に豊富化している。低空観光、航空スポーツ、緊急救援などの面で全国上位に入っている。
公式データによると、海南の23年の空中遊覧飛行とパラシュート飛行は全国一。その空中遊覧飛行時間は約1万3700時間で全国の約45.9%を、離着陸回数は15万2000回で約63.2%を、乗客数は36万4800人で約61.1%を占めた。パラシュート飛行時間は約4200時間で全国の37.7%を、離着陸回数は1万700回で42.8%を、乗客数は4万5300人で39.6%を占めた。
海南はまた全国各地の航空関連企業を集めている。海南の現在の現地で登録を行っている汎用航空経営性企業は160社余りで、海南に常駐する非現地汎用航空企業は50社弱。海南の低空経済発展に市場の活力をもたらした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年5月26日