回収・循環利用行動の実施は、大規模な設備更新と消費財の下取りの促進の重要な一環だ。湖北省は資源加工利用・再製造水準の向上に取り組み、循環経済産業パークの建設を支持し、地域性の動力電池及び太陽光モジュールなどの再生資源高付加価値加工産業クラスタを構築している。
湖北省宜昌市のバッテリー回収産業パークでは、回収された新エネ車廃棄動力電池が100%の放電後、一つずつ破砕機に送り込まれた。細かい粒に破砕された後、異物除去などの一連の複雑な工程を経て、徐々に高純度の炭酸リチウム、リン酸鉄、グラフェンなどの新エネ動力電池の重要な正極・負極材料が抽出される。これらの材料は新しい電池の生産に再利用される。
統計によると、廃棄電池を1トン回収・再利用することで炭素排出量を約3トン削減できる。この企業は現在、廃棄電池を毎年15万トン回収し、6万トンのリン酸鉄、1万5000トンの炭酸リチウム、1万5000トンの再生グラフェンを生産できる。これは60万台の廃棄新エネ車の処理に相当する。これらの材料は新エネ車、蓄エネ、通信などに用いることができる。よりグリーンで環境に優しく、産業の持続可能な発展を力強く支える。
湖北省では現在すでに、複数の動力電池回収企業が川上・川下企業と協力し、「回収―分解―再生―利用」の産業チェーンを構築している。再生資源高付加価値加工産業クラスタの形成が加速中だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年5月26日