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中国人科学者、脳型相互補完視覚チップ「天眸チップ」を開発

中国網日本語版  |  2024-05-30

中国人科学者、脳型相互補完視覚チップ「天眸チップ」を開発。

タグ:脳型相互補完視覚チップ 清華大学

発信時間:2024-05-30 14:58:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

清華大学脳型計算研究センターのチームは、世界初となる脳型相互補完視覚チップ「天眸チップ」を開発した。この成果は30日、国際的な学術誌「ネイチャー」に巻頭記事として掲載された。

論文の連絡著者で清華大学精密機器学科教授の施路平氏によると、開放的な世界におけるスマートシステムは膨大なデータ量だけでなく、運転シーンにおける急な危険、トンネル出入り口の激しい明暗の変化、夜間の強い光による干渉などの異常事態に対応する必要がある。伝統的な視覚感知チップはこのようなシーンにおいて、歪みが生まれ、無効になり、長い遅延が発生することが往々にしてあり、システムの安定性と安全性が制限されていた。

この問題により良く対応するため、チームは脳型視覚感知チップ技術に焦点を絞り、視覚プリミティブに基づく相互補完二重チャネル脳型視覚感知の新形式を打ち出した。

施氏は、「これは人の視覚システムの基本原理を参考にした。開放的な世界の視覚情報を視覚プリミティブに基づく情報として分解・表示し、かつこれらのプリミティブを効果的に組み合わることで人の視覚システムの特徴を模倣し、相互補完する、情報が揃った2本の視覚感知チャネルをつくる」と話した。

チームはこの新たな形式により、世界初の脳型相互補完視覚チップ「天眸チップ」を開発。極度に低い帯域幅とエネルギー消費量を代償とし、高速で高精度でハイダイナミックレンジな視覚情報収集を実現。さまざまな異常事態に効果的に対応し、システムの安定性と安全性を保証できる。

またチームは「天眸チップ」により、独自の高性能ソフトウェアとアルゴリズムを研究開発し、かつ開放的な環境における車載プラットフォームで性能の検証を行った。各種の異常事態において、同システムは低遅延かつ高性能のリアルタイム感知及び推理を実現。スマート無人システム分野における応用の潜在力を示した。

論文の連絡著者で清華大学精密機器学科教授の趙蓉氏によると、「天眸チップ」は自動運転や身体性を持つAIなどの重要な応用の新たな道を開いた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年5月30日

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