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パンダ債が活況、人民元国際化を促進

中国網日本語版  |  2024-06-05

パンダ債が活況、人民元国際化を促進。

タグ:パンダ債

発信時間:2024-06-05 15:30:31 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 域外機関が中国で発行する人民元建て債券は「パンダ債」と呼ばれる。パンダ債は昨年の発行額の記録更新に続き、今年第1四半期に再び好発進を切った。世界の債券市場で活況を呈し、広く注目されている。

 パンダ債はスタートが遅れたが、近年の発展は非常に順調だ。中国金融市場の双方向開放の持続的な掘り下げ、人民元国際化の着実な促進に伴い、パンダ債は域内資本市場の双方向開放の重要な一環として、国際発行者及び投資家の導入、債券市場の構造の豊富化、対外開放拡大の面で重要な力を発揮している。パンダ債の2023年の発行額は初めて1500億元を突破した。発行主体数、発行期間、発行規模がいずれも前年比で80%以上の伸び率を示し、年間最高水準を記録した。

 記録更新は、域内の比較的低い資金調達コストと、持続的に最適化される制度環境を反映している。ドル建ての債券市場と比べると、人民元建て債券市場は資金調達コストの大きな強みを持つ。かつてはドル安を背景とし、多くのグローバル企業はドル建て債券市場で債券を発行してから、資金を人民元に切り替え中国域内の子会社に注入する傾向が強かった。現在はドル高が続いていることから、これらのグローバル企業には人民元建て債券を直接発行し資金調達の需要を満たす傾向が見られる。パンダ債もこうして、海外発行者のコスト削減の重要な手段になった。

 パンダ債の発行拡大は人民元国際化を力強く促した。パンダ債の大規模発行はオフショア人民元資金プールの構築に利する。また越境人民元使用も、中国債券市場に参加する域外機関投資家を増やし、人民元還流ルートをさらに円滑にし、人民元の流動性を高める。中長期的に見ると、パンダ債の市場規模拡大は人民元のさらなる普及を刺激する。しかもパンダ債の市場発展は人民元域内外流通関連施設の建設と整備をさらに促進し、人民元国際化の基礎をしっかり固める。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年6月5日

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