農村ECの発展ペースは驚異的だ。全国の農村オンライン小売額は昨年2兆5000億元を突破し、10年前より13倍弱増加した。これらの農産物の多くがライブ配信により販売される。ライブ配信は新たな農作業に、携帯電話は新たな農機に、アクセス数は販売量に変わった。農業現代化もこれを受け加速している。

農村ECの「ライブ配信ブーム」は生産高の増加や産業の高度化をけん引し、さらに農家のイメージを一新している。畑とライブ配信で役割を切り替える農家は、デジタル経済の参加者になった。これは中国が農村の全面的な振興を実現するため力を提供した。

中国各地の農村がライブ配信による農業支援を模索しているのはなぜか。専門家によると、ライブ配信というシンプルに見える販売方法は実際に、農村の産業の長年に渡る「生産・供給・販売の詰まり」という難題の解消を後押しし、ECと農村の各種産業の全面的な深い融合を促し、協同・イノベーション・高効率の農村ECエコシステムを構築した。これはライブ配信により農業を支え、農村の産業を活性化させる「秘密」だ。

今年の中央1号文書は、農村EC高品質発展プロジェクトを実施し、県域ECライブ配信拠点の建設を推進し、農村特産品オンライン販売を発展させるとした。商務部や国家インターネット情報弁公室などの9部門は先ほど、「農村EC高品質発展の促進に関する実施意見」を通達した。5年間で全国で100前後の農村EC「リード県」を、1000社前後の県域デジタル流通リーディングカンパニーを、1000カ所前後の県域ライブコマース拠点を、1万人前後の農村ECリーダーを育成するとした。これはライブ配信による農業支援に大きなチャンスをもたらし、より高い要求を示した。

梁平区商務委員会の責任者は、「農村ECの発展は農産物をネット上に移すのではなく、産業高度化を支え、農産物の標準化建設をけん引し、産業の付加価値を高めることがより重要だ。区は今後、各ライブ配信チームとの共同発展を促し、物流体制を全面的に整備し、宅配便の高効率の集散と配送を実現する。同時に産業チェーン及びデジタル化マーケティングを立体的に構築し、原産地ブランドの育成と公共ブランドの樹立を強化し、生産により販売を支え販売により生産を促す質の高い発展モデルを実現する」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年6月24日