国務院はこのほど「レアアース管理条例」を発表した。レアアース資源が国に帰属し、いかなる組織も個人もレアアース資源を占有もしくは破壊してはならず、国がレアアース資源の保護的採掘を行うことを明確にした。「環球時報」が伝えた。

はっきり説明しておくべきことだが、中国のレアアース資源保護には自国のペースがあり、レアアース資源を政治利用し、武器として利用することはない。実際に、企業の鉱産物への正常な投資への頻繁な介入及び圧力、戦略的鉱産資源の異常な備蓄、他国への経済の脅迫といった一部の西側メディアの中国への非難は、彼らが中国およびその他の発展途上国に対してやっていることだ。

国際市場や、国内の産業モデル転換及び発展の需要のどれを見ても、レアアースの開発は非常に重要だ。しかしこれは目先の利益をむさぼり環境を犠牲にしてはならない。ましてやレアアースは重要な軍民両用資源である以上、違法ルートによる世界での流通、さらにはそれによる中国及び他国の安全リスクの形成を防止しなければならない。

今回発表された「レアアース管理条例」は輸出規制条例ではなく、中国のレアアース資源の開発利用を規範化する行政立法であると同時に、世界のレアアース業界の規範的な発展にも資する。我々は他国の首を絞めるつもりはなく、関連管理法規も特定の国を念頭に置かない。しかし中国はレアアース生産大国として大国の責任を担い、この資源の平和的な用途を守る必要がある。

強調しておくべきことだが、世界のレアアース貿易の重要な参加者である中国は、レアアースを採掘し輸出するだけでなくその輸入大国となっている。中国はレアアースの開発利用で責任を負い、また世界のレアアース産業チェーンの安定・成長・強靭性に寄与するため取り組み続けている。レアアースや石油のような国際的な資源及びエネルギーの経済貿易協力に関しては、政治利用しようとする過度な考え方は利益よりはるかに大きな危害をもたらす。中国のレアアース産業は健全かつ持続的に発展することで初めて、世界の産業チェーンの安全と安定をより良く守ることができる。国際社会はこの成果を理解し、楽観できるはずだ。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年7月2日