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中国と米国、画期的なEV技術に注目

中国網日本語版  |  2024-07-04

中国と米国、画期的なEV技術に注目。

タグ:固体 電池 グリーン技術 EV

発信時間:2024-07-04 15:35:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国は動力電池及びグリーン技術の市場で主導権を握っている。一つの変革が訪れようとしているが、中国はこの重要な時期に油断していない。米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が伝えた。

国内の電気自動車(EV)市場の力強い発展に伴い、中国のバッテリーメーカーが業界の大手になった。韓国の市場調査研究機関「SNE Research」のデータによると、今年1-4月は寧徳時代とBYDのみで世界のEVバッテリー市場の過半数のシェアを占めた。さらに重要なことは、中国メーカーがバッテリー材料のサプライチェーンを主導していることだ。

米国のように、未来の自動車及び動力技術分野で中国と競争しようとしている国にとっての唯一の希望は、科学のブレイクスルーにより異なる材料と部品を作りバッテリーサプライチェーンを再構築することにある。新技術が既存のリチウムイオン電池に置き換わることはないが、代替案ならば提供できる。

現在はいくつかの潜在的な選択肢がある。ナトリウムイオン電池は実現性が最も高そうで、寧徳時代とBYDは関連する生産能力を大幅に拡大した。ナトリウムには埋蔵量がリチウムより豊富という利点がある。ところがナトリウム電池のエネルギー密度は低く、より長い航続距離を必要とするEVではなく、蓄エネシステムやローエンドのEVにより適しているかもしれない。

もう一つの選択肢は、シリコンベース陽極をグラファイト陽極に置き換えることで、バッテリーを軽量化し電力貯蔵量を増やせる。日本のパナソニックは昨年、英スタートアップ企業Nexeonからシリコンベース陽極材料を調達すると発表した。米スタートアップ企業Group 14も韓国SKグループと合弁会社を設立した。

ところが動力電池分野の「決め手」となる技術は全固体電池だが、これが登場するのは数年後になりそうだ。固体材料を用い液体電解質と置き換え、より安全で充電がよりスムーズであるだけでなく、リチウム電池よりも電力貯蔵量が多い。米スタートアップ企業QuantumScapeとSolid Powerはすでに自動車メーカーと資格認定手続きに入った。固体電池はリチウム電池より多くのメリットがあるが、コストも大幅に上がる可能性がある。

中国はこのチャンスを静観していない。中国メディアの報道によると、中国は全固体電池の研究開発に60億元を投資する可能性がある。蔚来汽車は、半固体電池技術を使用すると発表したが、これには依然として液体電解質が含まれるかもしれない。

中国の動力電池分野における地位は現在盤石だが、新技術は西側企業により多くの可能性をもたらす可能性がある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月4日

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