中国自動車メーカーBYDは最近、日本市場で3車種目となる電気自動車(EV)「SEAL(海豹)」の販売を開始した。位置づけは純電動スポーティーセダンで、日本乗用車市場をさらに深耕する。
記者の取材によると、BYDを始めとする中国EVメーカーは高品質の製品とサービスで徐々に日本人消費者の信頼を勝ち取り、その中国製へのステレオタイプな印象を変え、ファン獲得に成功している。
「中国車研究者」を自称する、日本のセルフメディア運営者の加藤博人氏は、「BYDは運転の感覚や操縦性が優れており、独特なブランドイメージを徐々に確立している。長年に渡る自動車製造経験がそのEVに十分に活かされており、新興メーカーではまだ追いつくことができない」と述べた。
日本の自動車評論家で元レーシングドライバーの松田秀士氏は、BYDが先ほど発表したSEAL(4WD版)を試乗後、運転の体験についてこう語った。「その設計理念は日本や欧州の自動車と異なる。数年前にBYDのEVを中国で試乗したことがあるが、あの頃より驚異的に進歩しており非常に驚かされた」
日本の自動車情報雑誌の電子版「WEB CARTOP」は、「日本市場は輸入車に対して厳しいが、BYDはブランド力とマーケティング戦略で成功した。その競争力と成長の潜在力は注目に値する」と記した。
中国EVブランドは近年、日本市場の開拓を積極的に試みている。一汽集団は大阪で紅旗(日本)体験店を開いた。北汽新能源は年内に、日本市場向けのハイエンドスマートEV「ARCFOX(極狐)」の発売を予定している。中国のEVと中国製は、日本市場でより高い将来性を手にする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月10日