オランダ半導体製造装置メーカー、ASMLのクリストフ・フーケCEOとその前任者であるピーター・ウェニンク氏はこのほど取材に応じた際に、米国によるASMLの対中輸出の規制に反対した。
9日付独紙「ハンデルスブラット」によると、フーケ氏は同紙に対して「当社の半導体製造装置の対中輸出規制は賢明ではない。こうすることで西側自身の利益も損ねることになる」と述べた。
フーケ氏は、「現在の自動車業界、特にドイツの自動車業界は成熟した技術で製造される大量の半導体を必要としている。西側のその投資は少なく、欧州では需要の半分も満たせないほどだ。西側が必要とする半導体は中国で生産されている。自分が必要なモノの生産を阻止するのは賢明ではない」と述べた。
ウェニンク氏はオランダのBNRテレビに対して、「米国の対中半導体輸出規制は、事実、内容、数字、データではなくイデオロギーに基づくものだ」と述べた。
ウェニンク氏はさらに、「当社が中国で取引先と従業員を持つようになってから30年以上たつ。彼らは当社の事業発展のため貢献してきた。そのため当社も(彼らに対して)義務がある。厳しい輸出規制を阻止するためロビー活動に力を入れる」と続けた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月10日