イギリスの『デイリー・テレグラフ』ウェブ版は7月1日、中国旅行の魅力が外国人の間で持続的に向上していると伝えた。
英国政府観光庁の統計によると、2022年、中国・イギリス間の直行便の座席数はコロナ前より97%減少したが、コロナが落ち着き、中国に対する興味が回復している。2024年第1四半期、中国を訪れた外国人旅行者は前年同期比で大幅に増加した。これは、数十カ国に15日間の旅行ビザ免除を実施したためとみられる。
イギリスの旅行会社ウェンディ・ウー・ツアーズのグローバル最高製品責任者(CPO)であるピーター・クラン氏は、中国旅行のニーズは昨年の4倍以上になり、同社も2019年の水準にまで回復したと話した。
旅行への関心が高まったことを受け、ウェンディ・ウー・ツアーズは「青蔵鉄道の旅」などの新たな観光コースを打ち出した。この鉄道は世界で標高が最も高い場所を通るため、酸素量を増やした車両となっており、標高5072メートルの場所を走行し、青蔵高原の絶景を見渡すことができる。
そのほか、張家界に行くコースもある。高く聳える岩の上に樹木が生い茂り、映画『アバター』のモデルにもなった地域である。
クラン氏は、「ここ数年、中国のインフラは信じられないスピードで急成長している。駅は空港のターミナルのように広く、未来を感じさせる。中国は4万5000キロメートルの高速鉄道を建設した」と話した。
そのほかの旅行会社も、スイスのバイキング・クルーズなどの新たなコースを打ち出した。バイキング・クルーズは中国招商局集団と共同で「伊敦号」中国新コースを打ち出した。「伊敦号」は非常に人気があり、バイキング・クルーズは日程を追加し、旅行者は期間を延ばすことができる。
中国の観光業を支えるのは旅行会社だけではない。大型のチェーンホテルも中国に新ホテルをオープンしている。ホリデイ・イン、クラウンプラザ、ホテルインディゴなどのブランドを展開するインターコンチネンタルホテルズグループは近年、中国業務を急速に拡大している。今年初め、同グループは中国国内のホテル数700軒に達するという一里塚を迎えた。
過去のコースが再開され、日程の面で問題が緩和され、中国旅行の魅力は再び高まっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月13日