国際通貨基金(IMF)は16日、最新の「世界経済見通し」を発表し、今年の中国経済成長率を5%と予想した。IMFのチーフエコノミストであるピエール・オリヴィエ・グランシャ氏は、中国などのアジアの新興エコノミーは依然として世界経済のメインエンジンであると述べた。
最新の「見通し」は、今年の世界経済の成長率の予想値を3.2%で据え置いた。また今年の世界貿易の伸び率を3.1%、来年を3.4%と予想し、いずれも4月の予想より0.1ポイント上方修正した。
グランシャ氏は、「先進エコノミーのインフレ抑制が順調でなければ、FRBを含む各国の中央銀行は借貸コストを高い水準でより長期に渡り維持する可能性がある。これは世界経済の成長を脅かし、ドル高のプレッシャーを強め、さらに新興及び発展途上エコノミーに悪影響を及ぼす」と指摘した。
さらにグランシャ氏は、「米国の債務の対国内総生産(GDP)比が上がり続けているが、これが米国及び世界経済にとって潜在的なリスクであることは間違いない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月17日