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中国東部から成都に移る若者が増加=スイス紙

中国網日本語版  |  2024-07-30

中国東部から成都に移る若者が増加=スイス紙。

タグ:西南部 物流ステーション ソフトウェア

発信時間:2024-07-30 14:19:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

成都市は中国西南部の大都市で、中国の工業現代化の先鋒になり、最終的に経済的により豊かな東部地区を追い抜こうとしている。これは中国の大都市の発展ペースを示す格好の例だ。スイス紙「ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング」が伝えた。

この都市は巨額の資金を費やし、ロボット技術トレーニングセンターと現代物流センターを建設し、先進的なサービスを提供している。天味食品は火鍋の素メーカーで、約3000人の従業員を擁するが、彼らは工場で働かない。工場の通路の大きなガラスの奥では、ロボットアームが玉ねぎ、生姜、唐辛子、ニンニクを混ぜてペースト状にする。隣の工場の中では、ロボットが包装済みの火鍋の素を入れたケースを工場の入口に運ぶ。従業員の大半がマーケティングと研究開発に従事する。

成都は中国南部及び東部の眩しく輝く大都市から遠く離れている。成都と周辺地域には異なる経済の伝統がある。同地域は数世紀に渡り、中国の食糧倉庫とされてきた。中国は今世紀初頭に同地域への支援を大幅に強化した。「西部大開発」の一環として、中国政府はインフラ整備に巨額の資金を投じた。

新設された多くの鉄道路線と転送センターは、中央アジア、東南アジア、欧州諸国との物品貿易を刺激するものだ。高速鉄道は人々をより便利に、東海岸・内陸部間を往来させる。河川での新たな港と物流ステーションの建設に伴い、政府は同地域が貨物をより容易に東海岸の港に輸送することを願っている。

成都は企業を誘致しており、特にサービス業の誘致に進展がある。例えば独ソフトウェア企業のSAPは成都で研究開発サービスセンターを設立した。デンマーク物流大手のマースクは成都にサービスセンターを設置している。成都のサービス業付加価値額の対GDP比は現在68%にのぼっている。欧州企業の成都及び周辺地域でのビジネスも順調だ。中国EU商会の西南地区会員企業を対象とする調査によると、2023年の売上が前年より上がったは58%だった。

沿岸部の大都市から西南の都市に移る中国の若者が近年増えている。現地の給与は上海や深センより少ないが、生活費も安い。質の高い生活により、若者は成都で快適に暮らしている。成都は川と運河が交差し、茶館や花園が各所に見られ、去り難い気持ちにさせられる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月30日

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