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欧州経済の「けん引車」が不調に

中国網日本語版  |  2024-08-02

欧州経済の「けん引車」が不調に。

タグ:ドイツ 経済

発信時間:2024-08-02 16:06:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「遅れるのは普通で、運休は珍しくない」多くのドイツ人は自国の鉄道をこのように評価し、ドイツ人は時間厳守という一貫した印象を否定する。

関連データによると、ドイツの鉄道の6月の定時運行率は52.9%のみで、過去最低となった。今年のUEFA欧州選手権の開催期間中、ドイツの列車の遅延や運休が相次ぎ、一部のファンが観戦に行けなくなった。これは各国のファンから批判を浴び、世間を騒がせた。

記者の調べによると、これは長年に渡るドイツの鉄道建設の遅れ、レールの深刻な老朽化、整備の遅れによるものだ。ドイツ鉄道の経営状況も悪化を続けており、このほど発表された2024年上半期財務報告によると、同社は12億ユーロの赤字を計上した。ドイツ鉄道は5年内に約3万人の人員削減を計画している。

ドイツは欧州経済の「けん引車」と呼ばれる。ドイツ鉄道の苦境は、この「けん引車」の動きが怪しくなったことを示している。

多くのドイツ企業は近年、エネルギー危機と物価高に苦しめられている。世界経済の成長が低迷する中、ドイツは国内で技術者の不足、高い税金、製造コストの高騰といった数多くの挑戦に直面しており、苦境にあえいでいる。ドイツ鉄道の他にも、ZF、コンチネンタル、ボッシュ、SAP、バイエルなどのドイツのトップ企業でも赤字や人員削減が生じている。

国際通貨基金(IMF)は7月、ドイツの今年の経済成長率は0.2%のみと予想した。またドイツが最近発表した、ビジネス景況感指数や消費者信頼感指数などの復数のマクロデータが同時に低下した。

伝統的な製造業大国であるドイツだが、工業生産も振るわない。ドイツ連邦統計局が7月上旬に発表したデータによると、ドイツの工業生産及び工業新規受注がいずれも減少傾向を示した。ドイツ連邦経済・気候保護省は、これは今後数カ月に渡りドイツの工業経済が低迷を維持する兆しとした。

Ifo経済研究所のクレメンス・フュースト所長は、「ドイツ経済は危機に陥った」と警告した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月2日

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