夏休みに入り、各地で猛暑日が近づき、飲料の販売が好調だ。1−6月の飲料類商品小売額は前年同期比5.6%増の1564億元で、社会消費財小売総額の3.7%の増加率を上回った。飲料消費は多元化・健康化・機能化の発展の流れを呈しており、関連企業のデジタル化・スマート化・グリーン化モデル転換を促している。
中国飲料工業協会の張金沢理事長によると、40年前の中国は飲料品種が単一的で、汽水(サイダー)が飲料の代名詞だった。40年以上の発展を経て、飲料品種はすでに包装飲用水、果物・野菜ジュース、炭酸飲料、プロテイン、茶、コーヒー、植物飲料、風味飲料、特殊用途飲料、固形飲料、その他の飲料を含む11大分類・65小分類に発展し、種類が豊富だ。
中国飲料工業協会のデータによると、中国の飲料業界の2023年の飲料総生産量は1億7500万トン。中国は世界最大の飲料生産・消費市場の一つになった。
消費者の健康意識の高まりにより、伝統的な糖分と脂肪分が高い飲食習慣を改め、より新鮮で天然な成分を好む人が増えている。消費者の飲料への需要も水分補給や味から、健康や滋養などの高級な需要になっている。全体的に見ると、飲料消費市場は多元化・健康化・機能化の発展の流れを呈している。市場の競争が日増しに激化している。企業はより多くの消費者を勝ち取ろうとするならば、消費者の水分補給だけでなく飲料製品への味、栄養、健康などの各方面の需要の変化を深く理解し、絶えず新製品を研究開発することで新たな需要を満たす必要がある。
飲料業界は近年、低炭素循環発展体系の構築と健全化を急ぎ、全面的なグリーンなモデル転換を促している。飲料企業は製品のプラスチック減少や省エネなどの面でグリーンな製造を実践している。多くの飲料メーカーが2023年、工業・情報化部弁公庁が発表した「グリーン工場」リストに入った。これは飲料メーカーが「グリーンな生産」という時代の需要に順応し、科学技術イノベーションやモデル転換及び高度化を力強く推進していることと、ハイエンド化・スマート化・グリーン化発展の業界の流れを十分に示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月6日