中国汽車工業協会のデータによると、中国の今年1−7月の自動車輸出台数は前年同期比28.8%増の326万2000台。中国製新エネ車のトップ3の輸出先はブラジル、ベルギー、英国。上汽MGブランドのEVの、今年の欧州全体の販売台数は25万台にのぼる見込みだ。これらの数字により、中国主流自動車メーカーが欧州本土で一部の生産を行うことが可能になる。
上汽集団の王暁秋会長はこのほど、「欧州で工場を建設することは間違いない。条件が満たされればその情報を発表する」と述べた。上汽集団の関係者によると、同社の欧州での新エネ車工場の投資・建設は現在推進中だ。
輸出事業に重きを置く奇瑞汽車は動きが最も早い。奇瑞汽車は今年4月19日にバルセロナで、スペインの自動車メーカーであるEbro-EV Motorsと正式に契約を結んだ。現地で新たな合弁会社を設立し、新型EVを生産する。契約内容によると、奇瑞は今年第3・4四半期にまず「欧萌達」などのモデルの生産を開始する。年間生産台数は27年に5万台のぼり、29年には15万台に増える見通しだ。
BYDの「ATTO 3」「海豚」「海豹」の3モデルはハンガリーでお披露目された。ハンガリーはBYDが初めて進出した中東欧諸国となった。BYDとハンガリーのセゲドは今年1月30日に、BYDハンガリー乗用車工場の土地取得予約契約を結んだ。BYDはセゲドで新エネ車生産拠点を建設する。これはBYDの欧州における初の完成車工場でもある。新工場はバッテリーと完成車を生産する。25年に完成し生産を始め、現地に数千人分の雇用を創出する見込みだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月16日