国際通貨基金（IMF）中国担当ミッションチーフのソナリ・ジャインチャンドラ氏はこのほど、新華社の書面インタビューに応じ、試練に直面しているものの、中国は改革を引き続き推し進め、より質が高く粘り強い経済成長を実現する見込みがあるとの見解を示した。

　今年5月、ジャインチャンドラ氏率いる訪問団が中国を訪れ、中国側と2024年中国4条協議を行った。IMFは8月2日、2024年中国4条協議報告書が執行役員会で採択されたと発表。4条協議報告はIMFが毎年、加盟国の経済成績とマクロ政策について行う定例の判断と評価である。

　ジャインチャンドラ氏は報告の内容を引用し、中国経済は粘り強く、今年の成長率は中国政府が設定した成長目標と全体的に合致するとの見解を示した。IMFは最新報告の中で、2024年の中国経済成長率は5％になるとし、主に公共投資と個人消費の持続的な回復に後押しされると予想した。

　ジャインチャンドラ氏は以下のように示した。過去数十年、中国は印象深い経済成長を実現した。これは市場化改革、貿易自由化、及びグローバル・サプライチェーンに深く溶け込んだおかげである。中国経済の急成長は、絶対的貧困の撲滅など多種の社会指標の大幅な改善に表れている。

　ジャインチャンドラ氏によると、中国は貿易と投資のさらなる開放に力を入れ、重点分野のマクロリスク管理を強化している。IMFは、中国の改革は自身だけでなく、世界にも恩恵をもたらすと支持を示した。

　中期で見ると、リスクと試練に直面しても、中国は持続的な改革の深化を通し、より粘り強い成長を遂げることは可能である。

　近年、中国は多くの分野で技術のトップランナーとなり、特にグリーンモデル転換目標の実現およびハイテクなどの分野で際立っている。今後、中国のサービス業は潜在的な成長の原動力になる。過去20年、資源のサービス業への移動は生産力を向上させ、一部のサービス企業は革新性が非常に高い。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年8月25日