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中国自動車メーカーの英国深耕、EUへの啓示とは?

中国網日本語版  |  2024-09-06

中国自動車メーカーの英国深耕、EUへの啓示とは?。欧州委員会は中国製EVに保護貿易主義の棍棒を振るい、最高36.3%の追加関税導入を検討している…

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発信時間:2024-09-06 14:17:55 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

欧州委員会が、欧州が中国から輸入する電気自動車(EV)への追加関税導入を検討する中、中国の多くの自動車メーカーは尻込みすることなく果敢に立ち向かっている。うち奇瑞公司が英国での工場建設に取り組み、多くの欧州メディアがこれに注目し、思考している。

欧州委員会は昨年10月から現在まで、中国製EVに保護貿易主義の棍棒を振るい、最高36.3%の追加関税導入を検討している。これは中国と欧州の貿易関係の緊張を引き起こした。欧州メディアの分析を見ると、EUによるこの決定にはおそらく次の2つの考慮がある。まず、欧州の伝統的な自動車製造業の疲弊が顕著だ。ロシアとウクライナの衝突によるエネルギー危機とサプライチェーン危機の影響を受け、EU自動車製造業の競争力が低下している(特に新エネ車及びバッテリー製造で)。次に、EUの一部の決定は米国の政治的な影響を受ける。米政府は欧州が米国に協力し、中国に規制措置を講じることを願っている。

しかしながら中国自動車メーカーは成り行き任せではなく、続々と国を出て市場を開拓している。BYD、奇瑞、吉利、長城などの自動車メーカーが欧州を深耕している。

奇瑞が英国を選んだことにも理由がある。まず、英国はEU離脱後に欧州委員会の指揮を受けず、EUに追随し中国に追加関税を課す必要がない。次に、英労働党政権は発足後、気候変動への対応、省エネ・炭素削減、自動車製造業のモデル転換への重視を強めた。これらの分野で、中英双方には大きな協力の余地がある。それから、現在の英政府は200億ポンドの巨額の財政赤字に直面しており、中国からの投資導入、税収拡大、雇用創出は英国にとってメリットだ。

奇瑞という企業の目で見ると、英国は欧州の人口大国及び経済強国だ。英国の乗用車市場には約200万台の需要がある。英国で工場を建設すれば収益が得られ、EUの関税の壁を回避でき、さらに欧州大陸に向け販売できる。奇瑞は現在、英国での市場開拓の準備を進めている。まず英国のガソリン車の旺盛な需要に照準を合わせ、奇瑞の最も競争力あるブランドを英国に持ち込むことで、消費者から評価を得る。それから英国で60の奇瑞自動車販売センターを作り、現地のディーラーと協力しガソリン車・HV・EVを主に取り扱う。最終目標は、2030年までに英国で工場を建設し、ポーランドやイタリアなどのその他の欧州大市場に進出することだ。

中国自動車メーカーの英国深耕、EUへの啓示とは?

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