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脱中国ではなく中国に進出せよ

中国網日本語版  |  2024-09-10

脱中国ではなく中国に進出せよ。

タグ:自動車 保護主義 消費市場 ドイツ

発信時間:2024-09-10 11:20:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

独フォルクスワーゲングループ(VW)はこのほど、支出をさらに削減するためドイツ国内の自動車製造工場と部品工場の閉鎖を検討中と発表した。この計画は世界を席巻する電動化の波において、ドイツひいては欧州の伝統的な自動車産業が競争力低下の苦境を迎えたことを反映している。

新たな環境を受け、一部の欧州の政治家は自身の産業の競争力を高めるのではなく、新エネ車分野で急速に発展する中国のせいにし、中国に保護主義の棍棒を振るっている。対中追加関税や「脱リスク」さらには「脱中国」により、自身の産業の苦境から脱しようとしている。

保護主義が競争力をもたらすことはない。業界はこれについて早くから共通認識を形成している。昨年10月にEUが中国製EVに反補助金調査を開始すると、VW、BMW、ベンツなどの自動車メーカーは、十分な競争が行われる市場において初めて自身の競争力を高めることができ、保護主義によりその市場を守る必要はないと表明した。

実際には中国に進出し、対中投資を拡大することが、VWを含む欧州老舗自動車メーカーが新たな情勢に対応するための重要な選択肢になっている。VWは今年4月、合肥市の生産・イノベーションセンターの拡張に25億ユーロを投じると発表した。メルセデス・ベンツは今月、中国の提携先と共同で中国に140億元以上を投じ、乗用車及び小型商用車の現地化製品ラインナップをさらに豊富にする計画を発表したばかりだ。

中国に進出するのは、中国に特大規模の消費市場があるからだ。データによると、中国の自動車生産・販売台数は15年連続で世界一だ。人々の所得水準の持続的な向上に伴い、中国の自動車消費の需要増がより顕著になる。スイス紙「ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング」は記事の中で、「ドイツ自動車メーカーは中国という世界最大の自動車市場で非常に成功している。各社が販売する自動車3台のうち1台が中国で販売されている」と指摘した。

中国に進出するのは、それが国際的な競争力を高める最高の手段だからだ。中国は新エネバッテリー、自動運転、車内エンタテインメントなどの技術分野で世界の先頭を走っている。欧州自動車メーカーが中国で投資と生産を拡大し、現地の研究開発力を強化し、中国の自動車産業エコシステムに積極的に溶け込むことは、世界のグリーンなモデル転換という大きな流れにおいてブランドの国際的な競争力を高めるための必然的な選択だ。

中国進出は自動車産業だけの選択ではない。電子、機械、小売、製薬を含む大手グローバル企業が近年、対中投資を急いでいる。中国ドイツ商会が発表した報告書によると、調査に回答したドイツ企業の過半数が、2年内に対中投資を拡大する予定とした。

保護主義は立ち遅れた産業を保護できず、ましてや競争力を高めることができず、市場の不確実性を高めるばかりだ。

脱中国ではなく中国進出こそが唯一の正しい選択だ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年9月10日

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