中国企業は近年、科学技術イノベーションにより海外市場を持続的に開拓し、AI、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、5G通信、新エネ、生物医学、スマート製造などの先端分野でブレイクスルーを続け、国際市場で広く認められている。これは中国企業の国際的な競争力を高め、さらに世界の産業チェーン・サプライチェーンのイノベーションと発展を促進した。

中国企業の発展モデルは実際には、中国製造業の持続的なモデル転換及び高度化から切り離すことができない。市場の需要を見ると、世界の産業チェーンの分業がより精密かつ専門的になる今日、海外の中国科学技術製品への需要もより専門的かつ精密になっている。これらの需要と一致する中国企業は持続的な技術イノベーションにより、広大な海外市場で大活躍できる。

製造業では、高度にカスタマイズされた製品やサービスを提供し、取引先の特定の需要を満たす中国企業が増えている。科学技術製品のイノベーションでは、ドローンが空撮、農業、測量などの各分野で極めて高い専門性を示している。精密製造分野では、精密部品や高精度工作機械などの製品が、企業の製造技術と精度に極めて厳しい要求を突きつける。中国企業は先進的な製造技術を導入すると同時に独自のイノベーションを続け、製品の精度と安定性を高めている。このプロセスは設備の高度化と更新だけでなく、生産フローの最適化やスマート管理の応用にも示されている。ビッグデータ分析とAI技術により、生産プロセスにおける各サイクルをリアルタイムで観測し、製品の質の安定を保証する。また中国の輸出品構造が持続的に最適化されており、ハイテクで高付加価値の製品が占める割合が徐々に上がっている。

また一部の特定技術分野で強みを持つ中小企業が、海外との競争環境において弱点と制約を持つことにも注意が必要だ。そのためこれらの企業は盲目的に海外進出するのではなく、海外の需要を見据えて動き、十分な市場リサーチとリスク評価後に正確に進出するべきだ。（筆者＝張洪濤・スマート配電・電力消費及び分散型新エネ業界ベテラン就業者、許昌智能継電器股份有限公司会長）

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年9月24日