ハンブルク風力エネルギー国際総合展が先ほど、ハンブルク・メッセで閉幕した。今回のテーマは「手を携えエネルギーモデル転換を促進」で、40以上の国及び地域の1600社以上が世界の風力業界の最新技術とソリューションを展示した。中国の多くの業界リーディングカンパニーが出展した。出展面積は主催国ドイツに次ぐ2位で、中国企業のグリーンエネルギー分野のイノベーション技術と成果を全面的に展示した。開催期間にはさらに200回以上の専門会議が開かれた。出席者は風力業界が直面しているチャンスと挑戦について深く意見交換した。
世界風力協会(GWEC)が今年発表した「世界風力報告書2024」によると、2023年に世界で新設された風力発電設備容量は前年比50%増の117GWだった。報告書は、国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)で掲げられた目標を達成するためには、世界の風力発電業界の年間新設設備容量を30年までに320GWにする必要があると指摘した。
中国の風力企業のイノベーションが注目の的に
GWECのデータによると、風力発電完成機メーカーの出荷台数は23年に過去最大の120.7GWにのぼった。うち中国は81.6GW。世界トップ10の風力発電サプライヤーのうち6社は中国完成機メーカー。
見本市の主催者であるクラウス・ゼルバッハ氏は、「今年の中国の出展業者は昨年を大きく上回り、出展面積はドイツに次ぐ2位だった。我々はこれに歓迎の意を表する」と述べた。
GWEC中国エリア主任の梁万良氏は、「COP28で設定された30年までの世界の再生可能エネルギー設備容量の目標達成には、中国の風力産業のサポートが不可欠だ」と述べた。
ボストン・コンサルティング・グループ風力産業担当のイェンス・ジャレッド氏は、「中国の風力市場は大規模で、中国のサプライヤーは世界の風力産業の発展に重要な力を発揮している。風力分野において、中国はすでに高度に統合された供給市場を形成済みで、世界の風力市場への重要性が日増しに顕著になっている」と述べた。
見本市では多くのグローバル企業が中国企業との協力を強化し、世界の風力産業チェーン及びサプライチェーンの安定を維持する声を上げた。独エネルギー投資会社のラコスカラは先ほど中国明陽智能と事業提携の契約を交わした。同社の責任者であるホルガー・マチーセン氏は、「中国製の風力発電機には欧州の多くの部品が含まれ、欧州製の風力発電機にも同じく中国の多くの部品が含まれる。これは世界の風力産業チェーンにとって良いことだ」と述べた。
バーナード・エンドレス氏は、「中国市場は我々にとって非常に重要であり、シェフラーの重要な生産拠点でもある。シェフラーは中国南京の工場に大量の投資を行い、ハイエンド精密ベアリングの拠点にすることで、シェフラーの風力発電の市場における競争力を高める予定だ」と述べた。
中国農機工業協会風力設備分会の祁和生常務副会長は、「中国の風力発電の毎年の新設設備容量は2010年より世界一を維持しており、世界で最も整ったサプライチェーン体制を構築した。中国風力発電メーカーの国際的な競争力が持続的に上がっており、現在すでに世界の49カ国及び地域に輸出している。輸出した発電機は累計12GW弱。中国の風力発電産業チェーンは世界の風力発電産業の安定発展に重要な支えを提供している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月10日