9月末、中央銀行は重量級の金融政策を発表し、投資家は気持ちを高ぶらせた。この1週間の中国株式市場の変動を経て、投資家は政府がより強力な財政刺激策を打ち出すことに期待している。国務院新聞弁公室が10月12日午前に開いた記者会見で、財政部の藍仏安部長は方向性のはっきりした追加政策を紹介した。政策はすぐに国内外のメディアと業界関係者の注目を集めた。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は12日、藍仏安氏の記者会見での言葉を引用し、中央財政は支出促進の面に「比較的大きな」余地があり、近年で最も強力な措置で地方の債務負担を軽減し不動産市場を後押しし、大型銀行の資本を補い、中国の経済成長における試練に対応することを約束したと伝えた。
藍仏安部長によると、追加政策は主に以下の4方面を含む。1つ目は、地方の政府債務リスクの除去で、債務限度額を大幅に増やし、地方の隠れ債務をなくすことを後押しする。具体的には、藍仏安氏が2023年に2兆2000億元超の地方政府債券枠を用意しており、今年は1兆2000億元を用意したと話した。「この政策は近年打ち出した最も強力な債務対策であり、この恵みの雨は地方政府の圧力を大幅に軽減する」と藍仏安氏は述べた。
2つ目は、特別国債を発行し、国有大型商業銀行の中核的自己資本(コアTier1)の補充を後押しし、これらの銀行のリスク対応力と信用貸付能力を高め、実体経済の発展を促す。3つ目は、地方政府の特別債、特別資金、税収政策などのツールを重ねて運用し、不動産市場の回復を後押しする。4つ目は、重点層への支援を強化し、全体の消費能力を高める。
ブルームバーグは12日にジョーンズ・ラング・ラサール中華圏チーフエコノミストの龐溟氏の言葉を引用し、政府が発表した財政支援措置は、地方の債務リスクを軽減し、国有銀行の資本を補てんし、不動産業を後押しすることを目的としており、これは市場と投資家が望んでいることだと論じた。龐溟氏ら一部のエコノミストは、中国はさらに多くの具体的な財政刺激策を打ち出すと予想する。ブルームバーグのエコノミストの舒暢氏と曲天石氏は、最も重要な将来予測のシグナルは、中国が有意義な融資解決案を提供し、地方政府の債務問題の解決を促すことではないかと見ている。
米NBCは、エコノミストたちは中国がより多くの刺激策を打ち出すと見ていると伝えた。エコノミスト紙シンクタンク情報部のチーフエコノミストの蘇月氏は、「政府は実体経済を発展させ、銀行資本を補充し、不動産市場を安定させるため、より多くの支援策を発表する可能性がある」と述べた。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの金刻羽准教授は、中国はさらに多くの刺激策を打ち出すというシグナルを発したが、適度に、段階に分けて行うことになると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月14日