国際通貨基金(IMF)は22日に発表した最新の「世界経済見通し」で、今年の世界の経済成長率の予想値を7月と同じ3.2%で据え置いた。IMFは、地政学的な対立が世界経済の長期的な成長の見通しに影響を及ぼす恐れがあると警告した。
IMFは「見通し」の中で、「地政学的な緊張情勢が続いている。国際貿易が受ける影響は今のところは限定的で、国際貿易が世界の国内総生産(GDP)に占める割合に急激な低下は生じていない。ところが地政学的な分裂の兆しが顕在化し始めている」と指摘した。
「見通し」は、地政学的な緊張情勢の悪化が続けば、国際貿易構造がさらに分裂する可能性があるとした。これは世界のサプライチェーンの強靭性を下げ、資金調達コストを増やし、越境資本流動を乱し、市場の効率を下げる。先進エコノミーと発展途上エコノミーの間の知識と技術の移転を遅らせ、企業のコストとリスクを増やし、かつグリーンなモデル転換のコストを増やすという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月23日