新たな成長エンジンである商業宇宙飛行が今年、初めて「政府活動報告」に記載された。政策の奨励を受け各地が計画を発表し、一連の重大プロジェクトを手配し、産業構成の改善を急いでいる。
中国航天工業質量協会の統計によると、中国の商業宇宙飛行の生産高は2015年の3764億2000万元から20年の1兆元突破に至った。年平均増加率は22%。24年の中国の商業宇宙飛行市場規模は2兆3000億元を超える見込みだ。
海南自由貿易港文昌国際宇宙シティでこのほど、「長征8号」シリーズロケット試験チームが発射エリア組立工場でテストを行っていた。ハイテク区内の衛星研究開発センターや宇宙科学イノベーションセンターなどの建設が加速し、商業宇宙飛行とセットになる重大プロジェクトが続々と使用開始されている。
また陝西省は年初、宇宙産業などの34本の省級工業重点産業チェーンを設置し、このほどさらに「陝西省1千億級時空情報産業イノベーションクラスタ育成行動計画」を発表し、支援をさらに拡大した。北京市も同じく商業宇宙飛行の新たな質の生産力の形成を急いでいる。北京の商業宇宙飛行産業チェーンは現在、ロケット、衛星、地上ステーション、端末設備、衛星応用サービスの全産業チェーンを網羅しており、発展の快速道路に向かい邁進している。
文昌国際宇宙シティは今年4月以降に国家航天局及び宇宙機関と協力し、「実践19号」衛星の打ち上げ任務に参加し、海南省が選んだ50キロの宇宙育種ペイロードを宇宙に送り込んだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月25日