中国では現在、多くの若者がゲーム産業に足を踏み入れ、「ゲーム+スキル共有」のスペースが拡大している。「ゲームをプレイする」や「ゲームを作る」など、ゲーム産業は若者のために、就職の幅広い機会を提供しており、若者にとっては「理想」が「現実」になっている。
「まだ卒業していないけど、網易が開発したゲーム『エギーパーティー(中国名:蛋仔派対)』のシーンを作成し、既に収益を上げている」と話す電気工学・スマート制御を専攻する大学3年の董格如さんは、「エギーパーティー」で創作を行うデジタルイラストレーターでもある。董さんにとっては、現実の生活における実際の体験とバーチャルゲームの設計を組み合わせるのは既にお手の物だ。
デジタルイラストレーターとは何か。簡単に言えば、ゲームなどバーチャルな世界における「ユーザー生成コンテンツ(UGC)」インタラクティブコンテンツの創作者を指す。インターネット時代である現在、AI技術はUCGの作成に無限の可能性をもたらしている。そして、斬新なアイデアを持ち、才能ある多くの若者が、より複雑なUGC作成の分野に進出するようになっている。
董さんのような「90後(1990年代生まれ)」のゲーム業界従事者は少なくない。ラジオ・テレビ・脚本・演出を専門に学ぶ学生の張偉傑さんもその一人で、古代建築物や漢詩、書道、音楽といった中国伝統文化の要素をうまくゲームに組み込んだ「京戯」という作品を制作した。近代的なスタイルの中に、中国伝統文化のエッセンスを表現している。
実際には、ゲーム業界では、誰もが自分のポジションを見つけることができる。プログラミングが得意な人は、ゲーム開発エンジニアになり、ゲームの世界のロジックやルールを自分で作り出すことができる。もし、アートに独自の理解があれば、ゲームグラフィックデザイナーやデジタルイラストレーターになり、自分のクリエイティビティをゲームで表現することができる。コミュニケーションが得意という人は、市場・運営のポストに就き、他の人のゲームに対する思いを、より多くの人に伝えることができる。このほか、ゲームテスト、音響制作、脚本企画など、たくさんの細分化された分野があり、それぞれの役割がゲームの成功に不可欠な要素となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年11月16日