シンガポール華字紙「聯合早報」ウェブ版の10月18日の記事によると、中国経済は試練に直面しているが、シンガポールのリー・シェンロン上級相は、中国の発展はまだ頂点に達していないため、中国は人口発展において未だ潜在力があり、多くの業界が世界レベルになっていると考える。
リー・シェンロン上級相は18日、ビジネス・チャイナ主催の第15回フォーチュン・チャイナ・グローバルフォーラムに出席し、華文媒体集団(メディア・チャイニーズ・インターナショナルグループ)のリー・フイリン(李慧玲)社長と「炉辺談話」を行った際、中国の経済における試練について見解を述べ、困難を克服すると予見した。
中国はこの数週間、多くの経済促進措置を打ち出している。リー・シェンロン氏は、これらは自信と需要の向上につながるが、中国の経済成長率は過去の2桁水準を下回っており、今後10年内に年間成長率5%を維持できれば理想的だと示した。
彼は、中国経済はすでに成熟し、モデル転換を継続することは容易ではないと話した。楽観視すべきか、悲観しすべきかという問いに対し、リー・シェンロン氏は「中国を過小評価するのは賢明ではない」と答え、中国に変わらず自信を持っている理由を説明した。
リー・シェンロン氏は、生産力を長期維持し、女性の労働力を充分に活用することができれば、主な成長源になると考える。
また、中国は都市化を推し進めているが、今も35%が農村人口で、都市化は完了しておらず、都市部で雇用創出や住宅建設などの各面を発展させる必要があり、これらは中国が成長し続ける道だと示した。
リー・シェンロン氏は、中国の多くの分野が世界レベルに達していると話した。電気自動車やソーラーパネル業界を例に挙げ、これらの製品は非常に先進的で技術と科学の質が高く、これも中国のが高い競争力を備える理由だという。
リー・シェンロン氏は最後に、「中国人が立ち上がり、豊かになり、強くなろうと言った時は、彼らが決心した時だと思う。これは彼らが前進し続け、起こりうる多くの困難を克服するのを後押しする」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月24日