中国はこのほど、ビザ免除措置対象国の範囲拡大を発表し、9カ国を追加し計38カ国とした。またビザなしの滞在期間を現行の15日から30日に延長した。
ビザ免除措置のボーナスがさらに引き出され、外国人観光客の中国旅行を促している。これは中国の持続的な開放拡大の「政策の看板」になった。
上海でこのほど開かれた中国国際旅遊交易会2024で、多くの海外旅行業者が中国のビザ免除措置を高く評価した。ドイツの旅行業者は、「これは一大事で、予約データが昨年より倍増している」と述べた。オーストラリアの旅行業者は、「中国は開放的な姿勢で各国の賓客を迎えている」と感じている。フランスの旅行業者は、「中国市場を積極的に開拓中だ。より多くのツアー客を、この活力ある市場に案内したい」と述べた。
携程旅行網では、今年1−10月のインバウンド観光の予約が前年同期比で約2倍増加。中国観光研究院の唐暁雲副院長は、「中国の対外開放の持続的な拡大に伴い、今年通年のインバウンド観光客数は2019年同期の水準に近いところまで回復する見込みだ」との見方を示した。
北京師範大学政府管理学院の王磊教授は、「中国は一連の能動的な対外開放措置を通じ、国際社会に向け自信ある開放的で包摂的な国のイメージを持続的にアピールしている。ビザ免除措置は関連国と中国経済の相互接続を促進し、経済貿易、文化、教育、観光などのより広範な協力をけん引する。これは世界経済の成長と産業発展に有利だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月29日