「中国供給」の競争力は非常に高い。これは第2回中国国際サプライチェーン促進博覧会(サプライチェーン博)で発信された鮮明なシグナルだ。
会場を訪れた多くの外資系企業重役は、「中国供給」の特徴は安定的で質が保証されている供給にあるとの見方を示した。世界経済成長の原動力が乏しく、不安定で不確実な要素が増える中、これは際立った強みだ。
無錫宝通公司は英リオ・ティントと10年近く事業提携し、後者に全長800キロ以上のベルトコンベアを提供した。リオ・ティントのドミニク・バートン会長は、中国でのビジネスパートナーについて、「彼らは製品の性能を保証する術を知っている」と述べた。米国でも豪州でも、西アフリカでもモンゴルでも、そのベルトコンベアは異常気象下で24時間連続で稼働できる。
バートン氏は、「中国の質の高い製造業は、当社のグローバル事業の持続的な発展を支えてくれる」と述べた。
リオ・ティントは本サプライチェーン博で、シマンドゥ世界レベル鉄鉱石鉱山プロジェクトにおける中国企業との協力を展示した。説明によると、同プロジェクトに必要な港湾や鉄道などのインフラの整備で、中国企業が提供した基幹設備及びサービスが重要な力を発揮した。
アップルも中国を最重要のサプライチェーン所在地としている。アップルがサプライチェーン博の現場に設置した展示ボードによると、その主要サプライヤー200社のうち80%以上が中国で生産を行っている。
アップルのジェフ・ウィリアムズ最高執行責任者(COO)は、中国サプライヤーの成熟した生産ラインと高度に自動化された精密製造能力は「驚嘆」と述べた。さらにアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は本サプライチェーン博で、「中国の協力パートナーなくしてアップルの今日の成果はない」と断言した。
「中国供給」が好評を博しているのは、中国の巨大な市場規模と、整った工業体制のおかげだ。
ハネウェル中国法人の余鋒総裁は中国新聞社の取材で、「中国市場は大規模で、ユーザーはパーソナライズな要求を出すことがある。これは当社のイノベーションの重要な源泉になった。市場に活力があり、技術更新がスムーズに行われていることから、中国の多くの技術と設備が現在、世界で高い競争力を誇っている」と述べた。
中国による新たな質の生産力の育成加速もまた、製造業のハイエンドでスマートな発展を後押しした。公式データによると、今年第1−3四半期の中国の一定規模以上のハイテク製造業の付加価値額は前年同期比9.1%増で、同期の一定規模以上の工業の平均増加率を3.3ポイント上回った。
中国国家発展改革委員会経済体制・管理研究所の劉現偉研究員は、「中国の製造業はすでに、世界最大規模で、種類が最も豊富で、体制が最も整い、国際的な競争力が高いという発展の強みを形成した。特に近年、政策による専精特新企業の発展支援及び新たな大規模設備更新に伴い、中国の製造業は構造体制、技術水準、分業協力、国際的な競争力などの面で顕著な成果を手にした」と述べた。
「中国供給」が認められることで、世界の産業チェーン及びサプライチェーン構造における中国の地位もより重要になる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月1日