世界経済の回復の原動力が乏しく、越境貿易・投資が冷え込む中、中国企業はより質の高い商品とサービスで国際市場への進出を続けている。データによると、中国の1−10月の物品貿易額は前年同期比5.2%増で、自動データ処理設備や集積回路が好調だった。またサービス貿易は同14.6%増、対外非金融直接投資は10.6%増で、特に「一帯一路」諸国における建設プロジェクトの新規契約額は同15.7%増となった。
これらの増加は、中国企業が互恵・ウィンウィンの協力モデルへの重視を強めていることの現れだ。例えば寰泰能源がカザフスタンで建設した新エネ発電所は現地の電気料金を下げ、CO2排出量を160万トン削減した。進出先の企業との協力を強化し、社会的責任を果たす中国企業が増えているが、これは現地の経済及び社会の発展や雇用機会の創出などを支える。
中国域外企業の2023年の所在国への納税額は753億ドルで、外国側従業員が6割弱を占めた。BYDタイ工場が今年、正式に生産を開始した。ハイセンス、アントグループ、vivoなどの中国ブランドが国際市場に積極的に進出し、中国企業のグローバル化の力強い勢いを示している。
海外進出戦略の掘り下げに伴い、中国企業の投資先と協力分野も日増しに広がっている。伝統的な貿易の他に、スマートハードウェア、新エネ車、新興デジタル経済、文化・クリエイティブ産業などの各分野で活躍する企業が増えている。かつては主に先進国に焦点を絞っていたが、現在の中国企業はアジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの新興市場に注力している。より多元的な手段で投資を行い、各地との最良の発展方法を模索している。中国企業の対外投資は18業界に跨がり、より広範な協力の潜在力とイノベーションの原動力を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月10日