中国物流・調達連合会の責任者は、このほど開催された2024年中国物流学術年次総会で、「中国は現在も物流の需要が世界最大の市場だ。中国の物流業は現在、規模拡大とペースアップの段階から、質及び効率の向上という新たな段階に入っている。新技術・新モデル・新業態が持続的に生じ、スマート物流が業界の革新的な発展をけん引している。今年の社会物流総額は360兆元を超え、再び記録更新する見込みだ」と述べた。
中国は製造業大国で、製造業物流総額が社会物流総額に占める割合は9割弱。生産コストが現在、持続的に拡大しており、製造会社の大きな悩みとなっている。物流がさらに血行を良くすることができるかは、中国の製造業の競争力に直接的な影響を及ぼす。次に消費についてだが、物流と消費は密接に関連しており、その質向上及び効果拡大は内需の潜在力を引き出す上で非常に有益だ。このように、物流業は期待感の安定、経済安定、発展促進の重要な意義を持つ。
中国は現在、「物流大国」から「物流強国」に邁進する重要な段階にある。デジタル技術のサポートを受け、デジタルサプライチェーンが新たな革新と変革を迎えている。2025年は第14次五カ年計画の最終年であり、現代物流が質の高い発展に邁進する重要な年でもある。経済の内部の原動力が安定化し、社会の物流の需要が好転する中、中国物流業景況指数の期待指数が持続的に上がっている。これは未来の発展に対する業界の期待を示すものだ。
物流総額が持続的に増加すると同時に、物流コストも下がり続けている。中国物流情報センターが今年10月に発表したデータによると、今年第1−3四半期の社会物流総費用の対GDP比は14.1%で、上半期より0.1ポイント低下し、前年同期比で0.2ポイントの低下となった。
中国物流・調達連合会の何黎明会長はこれについて、「中国の物流業は現在、規模拡大とペースアップの段階から、質及び効率の向上という新たな段階に入っている。新たな需要を持続的に満たしかつ創出し、構造調整と改革促進により全社会の物流コストを効果的に削減し、中国の物流大国から物流強国への邁進を加速させる必要がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月19日