最新データによると、中国の2024年の人民元建て新規貸付は18兆元以上だった。金融の「活水」が、中国経済の活力の引き出しを支えた。

　信用貸付構造の変化を見ると、資金の需要が旺盛な分野がより好調となっている。

　中国人民銀行の発表によると、24年末の製造業中長期貸付残高は前年比11.9％増で、同期の各種貸付増加率を大きく上回った。「専精特新（専門化・精密化・特徴化・新規性）」企業貸付残高は同13％増で、テック系中小企業の融資承認確率は50％弱。普恵型小企業・零細企業貸付残高は同14.6％増で、経営主体の約3分の1が信用供与先となった。

　科学技術イノベーション及び技術改造再貸付の設立、炭素排出削減支援ツールの最適化、農業支援・小企業支援再貸付金利の引き下げ、農村全面振興5大特別行動への金融サポートの計画及び実施。中国人民銀行はテクノロジーの金融、グリーン金融、金融包摂、年金金融、デジタル金融に持続的に取り組んだ。金融の「活水」がより正確かつフレキシブルに経済・社会発展の重点分野と脆弱部分に流れ込んだ。

　金融の後押しを受け、電気自動車や産業用ロボットが海外で良く売れ、低空経済及び量子通信の産業配置が加速し、飲食・文化観光の消費に見所が続出し、農村振興が多彩な様相を呈した。「活水」から活力を見ると、信用貸付構造の持続的な最適化は、中国経済の質の高い発展の力強い足取りを反映している。

　期待感を安定させ、自信を深め、確かな措置で経済の持続的な回復と好転を促す。中国人民銀行はこのほど、適度に緩やかな金融政策を実施すると表明した。合理的な通貨供給量、低い金利、比較的緩やかな金融環境により、消費促進を支え民生を改善し、中国経済により多くのイノベーションの原動力と成長の活力をもたらす。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年1月16日