share

独自動車産業、追加関税撤廃と中国勢のEU工場建設を提案

中国網日本語版  |  2025-01-20

独自動車産業、追加関税撤廃と中国勢のEU工場建設を提案。

タグ:EU 電気自動車 EV 関税  保護主義

発信時間:2025-01-20 14:05:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

19日付英紙「フィナンシャル・タイムズ」によると、中国とEUの電気自動車(EV)反補助金関税をめぐる協議に結果が出ないまま、独メルセデス・ベンツ・グループのオラ・ケレニウス取締役会会長は同紙の取材で、「EUは中国自動車メーカーの欧州工場建設を奨励するべきだ」と述べた。また、EUは中国製EVへの追加関税の撤廃について中国と合意するべきだと呼びかけた。

EUは昨年10月、中国製EVを対象に反補助金関税を5年間導入すると発表した。ケレニウス氏はこれについて、「保護主義を加速させてはならない。EUが多くのものを失うからだ」と述べた。ケレニウス氏は80年代に独自動車メーカーが中国市場に進出したばかりの頃を振り返り、「これらの企業は当時、中国の協力パートナーと合弁会社を設立した。中国側は数十年前に、対中投資により中国市場に進出するよう欧州自動車メーカーに求めていた。このやり方は(最新の)貿易紛争の解消につながる可能性がある」と話した。

ケレニウス氏はさらに、「EU側も現在、欧州市場に進出する中国企業に現地企業と合弁会社を設立するよう求めている。これらはいずれも合法的な対話だ。しかしこれは市場を開放し、公平な競争環境を極力整えることで、市場で最も好調な企業が成功を収められるようにする必要性を意味する」と述べた。

「フィナンシャル・タイムズ」は昨年11月、EU側は現地に工場を建設し技術と知識を共有するよう中国企業に求め、それらが一定水準に達した場合にEUのグリーン補助金を支給することを検討中と伝えた。BYDは現在ハンガリーで自動車工場を建設する計画を立てている。寧徳時代は最近ステランティスと、スペインでリチウム電池工場を建設することで合意した。

独3大自動車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)、BMW、ベンツは中国での事業規模が巨大だ。「フィナンシャル・タイムズ」は、「中国市場の販売台数はベンツの世界販売台数の約3割を占める。独自動車メーカーは最近、EUの保護主義措置に最も強く反対している。彼らは中国自動車ブランドが台頭し販売が減少する中、中国側が対等の措置を講じることで中国人消費者のドイツ車への興味がさらに薄れることを懸念している」と報じた。

ケレニウス氏は、「関税は自動車産業を損ねる。EUは中国製EVへの追加関税の撤廃について中国と合意するべきだ。中国はすでに、原材料、ハイエンド半導体、各種部品など、世界の自動車サプライチェーンの不可欠な一部となっている。政策立案者は、我々がこの複雑な世界で成功できる理由を忘れるべきではない」と述べた。

ロイター通信は16日、「中国側は閉鎖を予定しているVW独工場の買収を検討している。消息筋によると、買収により中国はドイツ自動車産業の中で影響力を構築する。VWはドイツの産業の実力を示す象徴的存在だったが、需要低迷及びグリーン技術へのモデル転換の遅れで試練を迎えている」と伝えた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年1月20日

Twitter Facebook を加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集     中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで