スイス・ダボスで世界経済フォーラム年次総会2025に出席中の、国際的に有名な会計事務所デロイト・トウシュ・トーマツの中国事務所CEOの曾順福氏はこのほど、新華社の独占インタビューに応じた際に、「中国は終始、世界経済・貿易協力を促進する揺るぎなき力だ。中国は近年、貿易、投資、グリーン経済、デジタル経済などの多くの面で、世界経済の成長を持続的に後押ししている」と述べた。曾氏の発言の要旨は下記の通り。
中国の世界経済への影響の重要な現れは、消費の潜在力の持続的な引き出しで、世界の商品及びサービスにより多くの機会を提供していることだ。中国の越境EC輸入額は2018−23年の間に4441億元から5483億元に増加した。輸入品も化粧品や健康食品などから全品種に拡大した。
中国は国際的な技術イノベーション及び協力を促進することで、グリーン産業の規模拡大をけん引している。中国のグリーン技術の急速な発展と産業化は、世界の技術コスト及びハードルを引き下げ、より多くの国が低コストでグリーン経済を発展させられるようにした。
世界2位のエコノミーである中国による高水準の対外開放の拡大は、自国経済の質の高い発展だけでなく、世界経済の構造にも影響を及ぼす。
自ら世界の高基準の経済・貿易ルールに合わせるため、中国は「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」への加入を積極的に推進し、「デジタル経済連携協定(DEPA)」の交渉を促している。中国は一部のDEPA参加国と電子船荷証券や電子インボイスなどの具体的な分野で交流・検討し、実務協力を積極的に促進している。
中国は同時に、サービス貿易の開放を持続的に拡大している。中国は2024年に初めて全国範囲で越境サービス貿易のネガティブリスト管理制度を作り、人材、資金、技術、データなどのイノベーション要素の安全で効率的な越境流動に向け系統的な規定を設けた。
また中国側は最近、人員往来の利便性を高める措置を持続的に打ち出している。中国はすでに25カ国と全面的な相互ビザ免除を実現し、38カ国を対象に一方的なビザ免除を試験的に行い、54カ国を対象にトランジットビザを免除している。今年の訪中旅行ブームは、中国の高水準の対外開放拡大を具体的に示すものだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年1月22日
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