港は経済の脈を取る「バロメーター」だ。新年早々、中国の各大型港から続々と朗報が入っている。
寧波舟山港の2024年の貨物取扱量は前年比4%増の13億7700万トンで、16年連続で世界一となった。上海港のコンテナ取扱量は5150万6000TEUで、世界で初めて年間5000万TEUを突破した。天津港のコンテナ取扱量は同5%増の2328万TEUで、過去最高水準となった。
国家発展改革委員会国家情報センターの観測データによると、中国の港のコンテナ取扱量は24年、1日平均で高い増加率を維持した。第1−4四半期の前年同期比の増加率は8.7%、10.3%、6.7%、10.9%。
忙しく稼働する港と埠頭は貿易の活力を、頻繁に行き来する輸送ツールは貿易の強靭性を示す。
中国の24年第4四半期の1日平均の国際貨物航空便数は前年同期比34.4%増で、港湾貨物車両輸送指数は同17.4%増だった。うち12月は前年同月比36.5%増、14.8%増。
国家発展改革委員会国家情報センタービッグデータ発展部の魏穎副主任は、「海上輸送から航空輸送まで、各大型税関では輸送車両が忙しく行き来し、世界各地からのコンテナが頻繁に移動している。これは中国の港湾発展を活き活きと反映している」と述べた。
複雑で厳しい国内外の環境を迎えながら、中国の貿易は24年に注目すべき成績を収めた。
通年の貿易額は続けざまに42、43兆元を突破し、前年比5%増で43兆8500億元にのぼり、規模で過去最高を更新した。通年の貿易額の増加規模は2兆1000億元で、中等国の1年の貿易額に相当。総規模、増加規模、質の飛躍を実現し、物品貿易の世界一の大国としての地位がより盤石になった。
山東省の煙台港のRO-RO埠頭に足を踏み入れると、壮観なシーンが広がる。
遠くを見ると、多くの国産新エネ車が整然と並び、船での輸出を待つ。近くを見ると、大型貨物船とコンテナ車が行き来し、ドライバーが自動車をコンテナに入れようと待機している。税関の通関手続き後、これらの自動車はRO-RO船でアメリカ大陸、アフリカ、欧州などの世界の主要自動車市場に運ばれる。
港を中枢とし、輸出品の構造が持続的に最適化・高度化している。海外進出を加速し、世界でファンを獲得する国産品が増えている。
税関総署のデータによると、中国の24年の電気自動車(EV)輸出は13.1%増で、3Dプリンターは32.8%増、産業用ロボットは45.2%増だった。越境EC新業態の通年の貿易額は2兆6300億元で、20年より1兆元増加した。
また輸入品が持続的・多元的・効果的に供給されている。中国の大きな市場は各国の開放と協力に新たなチャンスを提供している。
中国は24年に30億トン弱の大口商品、7兆元以上の機械・電気製品、1兆8000億元弱の消費財を輸入し、多様化する生産と消費の需要を満たした。通年の物品輸入額は2.3%増の18兆3900億元。うち12月は1678億2000万元で、21カ月ぶりの高い数値となった。通年で世界2位の輸入国の地位をキープする見込みだ。
新たな1年に24年中央経済活動会議の「貿易安定化」の手配と要求を貫徹するため、一連の画期的な措置が持続的に打ち出される。より実務的な措置で貿易を安定させ、より高い基準で開放を促すことで、中国経済は一層力強く前進する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年1月26日
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