電力供給拡大は、アフリカの発展が直面している最も切実な挑戦の一つだ。現在も6億人(アフリカ大陸の総人口の約43%)が、信頼できる電力供給を受けていない。南アフリカのウェブサイトが伝えた。
タンザニア開催の2025年アフリカ・エネルギー・サミットは、同問題の解消の緊急性を強調し、かつ「ミッション300」により、2030年までに3億人に持続可能な電力を提供するという野心的な目標を掲げた。この目標達成には大量の投資、一致した政策行動、国際協力が必要だ。本サミットの会期中、アジアインフラ投資銀行は世界銀行とアフリカ開発銀行のけん引を受け、「ミッション300」に10−15億ドルを提供すると発表した。アフリカのインフラ発展促進に対する約束を強調した。
中国の開発性金融機関と商業銀行は20年以上に渡り、アフリカ大陸全体のエネルギーインフラ融資の面で重要な力を発揮してきた。アフリカには気候にやさしいエネルギー構造がより必要と認識した中国は20年より、現地の化石燃料発電プロジェクトへの資金提供を停止した。中国の指導者は21年に、中国は域外で石炭火力発電プロジェクトを新設しないと発表した。また中国は24年9月開催の中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットで、アフリカによる30件のクリーンエネルギー及びグリーン発展プロジェクトの実施を支援すると発表した。
発電への投資の他に、中国の投資の3分の1はアフリカの電力網拡張に用いられている。中国は23年に「アフリカ光帯」プロジェクトの実施を発表した。アフリカの未電化の5万の貧困家庭にオフグリッド太陽光発電システムを提供する。ところが大多数のマイクログリッドは信頼性と経済的な実現性の面で重大な挑戦に直面している。これは高額のランニングコストにより維持が困難なためだ。中国のエネルギー貯蔵と太陽光発電網を一体化させた低コストシステムは、ソリューションの一部になる可能性がある。再生可能エネルギーの配置とエネルギー貯蔵技術の豊富な経験により、中国のグリーンエネルギー企業はアフリカに貢献を成し遂げることが可能だ。アフリカ事業を拡大し、専門的な技術を提供し、マイクログリッドの持続可能性に拡張ソリューションを提供できる。
アフリカのエネルギー不足の問題を解消するためには、各レベルの系統的な戦略を立てることで、負担可能性・信頼性・持続可能性の間のバランスを取る必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年2月12日
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