第14期全国人民代表大会(全人代)代表、清華大学国家金融研究院院長の田軒氏は「証券日報」の独占取材で、「投資家は市場の基礎だ。監督管理法執行能力と投資家保護水準を高めるべきだ」と述べた。田氏の発言内容は下記の通り。
中国の資本市場の圧倒的多数は中小投資家で、情報取得、金融知識、取引経験などの面で劣勢に立たされている。監督管理部門が投資家保護を持続的に強化する必要がある。今後の重点的な取り組みは次の3点だ。
(一)行政法執行と刑事司法の結びつきを強化し、財務不正、証券不正発行、インサイダー取引、市場操作などの法律及び規定に違反する行為への取り締まりを強化し、刑事処罰をさらに厳しくし、違法のコストを上げる。証券不正発行を金融詐欺罪の規制対象とし、監督管理の抑止力を強化し、投資家の合法的な権益をより良く守ることを提案する。
(二)特別代表者訴訟の適用を拡大する。特別代表者訴訟は現在すでに2件行われ、良好な効果が得られている。政府部門は今後、より多くの人的・物的支援を提供し、より多くの特別代表者訴訟の実施を促し、より掘り下げ具体的にするべきだ。権利保護が困難で、権利保護が高くつくという中小投資家の問題を解消し、投資家の合法的な権益を保護するべきだ。
(三)上場廃止に伴う投資家保護を強化する。関連する投資家保護基金を設立し、上場廃止による投資家の利益への影響を減らし、中小投資家が上場廃止により多大な経済的損失を被らないようにするよう提案する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月7日
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