全国人民代表大会(全人代)の雷軍代表による「新エネ車ナンバープレートのデザイン最適化」という提案が最近、注目を集めている。このナンバープレートをめぐる議論には各自の見解も見られる。緑色のナンバープレートのデザインには不足があるとの見方があれば、青色のナンバープレートの改善を求める声もある。どのような声であってもデザインを重視しており、共に美しさを求めている。
ナンバープレートのデザインをめぐる議論は決して異例ではなく、これは近年の中国の工業デザインの急速な更新と呼応している。携帯電話のデザインを例とすると、当初フィーチャーフォンのデザインの多くは模倣を中心とし、その外観と機能は単一的だった。スマートフォンの時代が到来すると、人々は外観のデザインと機能の体験により大きな期待を寄せるようになった。これは携帯電話業界の質の高い発展を直接促した。
この工業デザインの更新は、中国のクリエイティブ経済の集中的な成長期と重なった。データによると、デザインはすでに自動車購入の決め手の一つになっている。デザイン駆動型の経済が形成されようとしている。デザインは単に彩りを増すだけでなく、ビジネス価値を直接創出する主な生産要素だ。より深い変革は美的啓発の社会効果にある。理想汽車は物議を醸すデザインにより議論を呼び、ミニバンを美的センスに関する大きな話題にした。「vivo Sシリーズ」のスマートフォンは革新を続けるデザイン言語を通じ、東洋の美学をボディのデザインに導入し、人々の美をめぐる議論を巻き起こした。
未来を見据えると、工業デザインの最適化は中国式デザインのパラダイム確立の縮図になる可能性がある。携帯電話や自動車など、中国の製造業は「美の革命」を遂げようとしている。(筆者=馬越然・北京語言大学新聞伝播学院講師)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月12日
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