中国都市部の1人平均住宅建築面積は40平方メートル以上で、住宅の発展段階は「持っているか」から「優れているか」に転じようとしている。今年の全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)の会期中、政府活動報告は初めて「好房子(優れた住宅)」を取り上げ、かつ、安全、快適、グリーン、スマートという4つの明確な基準を掲げた。
「好房子」プロジェクトが今年、集中的に市場に投入される。これは住宅買い替えを中心とする取引環境において、従来通りに住宅を作れば市場を失うことを意味する。未来の「好房子」は優れた自動車と同じくなる。高品質で製品力が高くデザインがより良い快適な住宅が、より高い在庫消化率と現金化ペースを、さらには市場の価格決定権を持つようになる。これは市場の下げ止まり及び安定化の重要な推進力であり、業界の質の高い発展へのモデル転換のペースを上げる。
不動産会社は現在、「デベロッパー」から「美しい生活サービス提供者」にモデル転換している。これは住宅及びスペースをめぐり、企業が多元的に事業展開する必要性を意味する。例えばスマート物流、商業不動産、養老コミュニティなどのサービスエコシステムを構築し、住宅プロジェクトの在庫消化率を高め、商品のプレミアムを増す。「好房子」は将来的に都市更新で力を発揮するが、これは在庫住宅の改修と関わる。企業が改修プロジェクトに参加し、「在庫住宅改修+REITs」モデルを模索できれば、新たな事業を切り開き、新たな業績成長源を手にするだろう。
未来の「好房子」プロジェクトは組立拠点を軸とし、IoT住宅やスマート運用保守業態に拡大し、兆元規模の産業クラスタを形成し、業界の単一的な住宅建設からエコサービスシステムへのモデル転換を促す。さらに期待すべきことは、人工知能(AI)技術の急速な発展に伴い、スマート住宅及びスマートコミュニティが大いに活躍することだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月12日
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