上海税関の最近の発表によると、上海港の2024年の自動車取扱量は前年比15%増の363万台で、ベルギーのアントワープ・ブルージュ港(中国車の欧州上陸の主要港)を抜き初めて世界一になった。この情報は業界内で広く注目を集めた。
中国の24年の自動車生産台数は前年比3.7%増の3128万2000台で、販売台数は同4.5%増の3143万6000台。うち輸出は同19.3%増の585万9000台。輸出が中国自動車産業の発展の主なけん引力になっていることが分かる。
自動車輸出能力をさらに高めるため、中国自動車メーカーは自前の船隊を作っている。静かな世界のRORO船市場に激変が生じた。関連機関の予測によると、中国は23−26年にかけて170−200隻のRORO船を建造する。これは現在の世界のRORO船数の5分の1以上に相当する。世界の自動車運搬船の注文に占める中国船主の割合は現在21.1%に上がっている。
上海港の国際RORO船航路は現在15本で、131の国及び地域の289港に到達している。上海港の「十五・五(第15次五カ年計画)」の目標によると、外高橋、臨港、海通太倉で500万台以上の取り扱い能力を形成する。天津港は現在、欧州、中東、南アメリカなどの30以上の国及び地域に到達するRORO船航路を持つ。特に今年1月にはメキシコ直行の新規航路を開通させ、中国車の輸出に向け新たな戦略的ルートを切り開いた。
また米国及び欧州が自国の自動車メーカーを対象とする支援策と、中国製新エネ車への規制措置を次々と打ち出す中、中国側は自身の技術力を持続的に高め、的を絞った対策により米国及び欧州からの規制を打破している。(筆者=賈新光・中国汽車流通協会常務理事)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月11日
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