中国の北京市の南東部に位置する通州区は驚きの場所だ。ここでは中国の悠久な歴史と21世紀の最先端のイノベーションが融合し、魅力的で啓発に富む都市景観を形成している。16日付アルゼンチン紙「クラリン」が伝えた。
通州大運河の河畔を散策すると、過去に戻ったような気分になる。漁師が小さな漁船を操り運河を進み、現地の市場では手工芸品と新鮮な食べ物が売られる。これらの市場は数世紀に渡り伝わる豊富な文化を想起させる。
大運河が過去を代表しているならば、通州の工場と科学技術センターは未来に通じる窓だ。通州区全体にさまざまなハイテク工場が分布している。自動化ロボットが組立ラインで忙しく働き、人工知能と先進的なロボット技術により、極めて高い精度で電子機器を生産する。
通州区はスマートシティ計画を実践し、かつ未来の発展の見本になっている。うち最も野心的なプロジェクトの一つは、自動化された公共交通システムだ。このシステムには自動運転路線バスが含まれる。同システムは交通渋滞を緩和し、さらに炭素排出量を減らすことでよりクリーンで健康的な環境を作る。
北京都市図書館は通州区の最も注目されるスポットの一つだ。前衛的なデザインで、世界最大級の閲覧室には最新の電子機器も設置されている。図書館は太陽光システムと水循環利用システムを採用。持続可能な開発への通州の約束を具現化している。この図書館は知識の中心地であり、コミュニティの集会場でもある。ここでは学生、専門家、高齢者が共に経験を共有できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月19日
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